2007/01/13

徳寿宮

本当はアヒル氏が見たがっていたルネ・マグリット展@ソウル市立美術館に見に行く予定だったのですが、ちょうど徳寿宮(トクスグン)の前を通りかかったら、ジャン・デュビュッフェ展が開催されているのを見て急遽変更。


実はうさうさ、ソウル市内の有名宮殿の中で、景福宮、昌徳宮、宗廟(ここは宮殿ではなく霊廟ですが・・)は行ったことありましたが、唯一残っていたのが、この徳寿宮。

ちょうど良い機会なので、デュビュッフェ展を見ながら徳寿宮見物もして参りました。




この徳寿宮は他の宮殿よりもかなり小ぶり。もともとは王宮ではなく1470年に王族の私邸として建てられたもの。

今日はだいぶ寒いものの(たぶん体感的にはマイナス2〜3度かな?)、雲一つない晴天。敷地内には先日降った雪の残りが溶けきらずに凍っていました。

ソウルの冬は日本と同じく天気が良いので助かります。パリやロンドンの冬なんて、寒い上にいつも空がど〜んよりと灰色で本当に気が滅入ります。。

何だかどこか懐かしい建物。「昔御堂(ソゴダン)」とありました。
珍しく韓国独特のあのハデハデな・・あ、いや・・色彩豊かな塗装がされていない建造物。
日本にもありそうで、ホッとするカンジはしますが、ソウルで見るとかなり地味ですね・・(笑)

内部はこんなカンジ。
上に釣り上げられているのは障子です。日本の障子と同じように部屋の間仕切りという役割ですが、日本のように引き戸ではなく、こういう風に使用する経緯に至ったのはなぜなんでしょうか。どの宮殿(家)でもこういう作りになっています。

ここは「静観軒(チョンガンヒョン)」と呼ばれる王様が宴会を催したり、夏場に寛いだりしたところ。

吹き抜けです。

夏は涼しそうですが、冬見ると寒々しい・・。


ロマネスク調の屋根や鉄柵のデコレーションがステキです。

うさうさはヨーロッパのアール・ヌーヴォー様式とかアール・デコ様式とか、特に鉄モノに弱くてすぐ反応(笑)。







さて、徳寿宮の敷地内で最も有名なのが1909年に建築された韓国初の西洋建築の石造殿。ルネッサンス様式のこの建築物は現在「徳寿宮美術館」として一般に公開されています。




今回は企画展としてジャン・デュビュッフェ展を開催。

韓国って何がいいって、こういう有名な絵画展でもガラガラなこと(笑)。日本ではちょっと有名な画家の展覧会があると、館内はもう牛歩状態なのが本当にツライです(涙)。文化意識が高いのは良いことなんでしょうが、やはり混雑した美術館へ行くのはとても疲れます。

昔ブリュッセルの王立美術館を訪れた時、あの巨大な館内に人っ子一人いなくて、やたら警備員さんの目を気にしながら独りで絵画鑑賞した時は逆にちょっと怖かったですけどね。。(悪いことしてないのにやたら挙動不審な自分がいました、笑)

徳 寿宮は他の宮殿より規模も小さく、歴史的にもそれほど特筆すべきことはないかもしれませんが、足が棒状になるほどバカデカイ景福宮や、世界遺産に登録され るだけあって素晴らしいけど、日本語ツアーに参加しなければならない面倒な昌徳宮より気軽に見学できて良いのではと思いました。

いずれにしても冬場を除いて・・ですね(笑)
あ〜、寒かった!!

No comments: