COEXインターコンチ@朝7時集合で「JSA(板門店)&DMZ(非武装地帯)ツアー」に参加してきました。
今回ソウルに遊びに来てくれたDちゃんをうさうさは「分断国家フェチ」と呼んでいます。遠くは冷戦時代の「ベルリンの壁」やIRAのテロ活動真っ盛りだった80年代の北アイルランドはベルファストにまで行っている彼。
以前から(現時点では)世界最後の分断国家の象徴である「板門店」に行ってみたい!と言っていたので、今回やっと実現。
ここから先は歴史などに興味のない人にはつまらないと思うのですが、こういうモノにとても興味があるポコちゃんの為にご紹介させて頂きます。
最初に軽く説明を・・。
「板門店(パンムンジョン)」とは朝鮮戦争の停戦会議の舞台となった寒村のことで、現在は韓国と北朝鮮の軍事境界線(38度線)にある共同警備区域(Joint Security Area)のことを言います。
その約800メートル四方の区域を国連(UN)の統制下で、韓国軍と北朝鮮軍が共同で警備しています。
DMZ (非武装地帯)とは、朝鮮半島を分ける休戦ラインの38度線に沿って、東西に延びているライン(約248キロ)から南北に各2キロずつの一切の軍事行為を禁止された緩衝地帯。約半世紀もの間、手つかずのエリアとなっている「No Mans Land」。
この38度線周りは、当然南北両軍ともに立入り禁止で厳重に警備されているのですが、韓国では隣接する区域の所々に観光が許されている箇所がありま す。
まず向かった先はツアーの拠点「臨津閣(イムジンガッ)」。
ここは申請なしで民間人が立入れる最北端の場所。
ここには臨津江(イムジンガン)を渡る唯一の橋「自由の橋」があります。休戦協定後、北の捕虜となっていた多くの人達が「自由万歳!」と言いながらここを通って帰還したことから名付けられたそうです。
「自由の橋」を渡るDちゃんたち。
ちなみに臨津江とは68年日本で発売自粛となったフォーク・ソング「イムジン河」のことです(って、コレ分かる人っているのかな?笑)。
その他には資料館や失郷民(北朝鮮から韓国へ避難してきた難民のことこう言います)が故郷を拝める望拝壇などがあります(写真右)。
臨津閣に到着したのが約9時半。天候も良く、例年よりかなり暖かいと言われているものの、辺りは一面霜が降りていて、本当に寒かった〜(涙)。
案内板とか表面が凍り付いていて、内容がほとんど見えないんです(悲)。石碑や記念碑などは外にあるので、あまりに寒くて早々に建物の中に避難・・(笑)
次に向かったのは「第3トンネル」。
ここは1978年に韓国軍によって発見された北朝鮮が南への侵略目的で掘ったと言われるトンネル跡。
全長1635メートル。南北限界線までの距離は435 メートル。ソウルまでの距離はたった52キロ!
こ の他にも3つのトンネルが発見されています。これは北の金日成がベトナム戦争時のベトコンのトンネル網を利用したゲリラ戦法に着眼し指示したも ので、発見されていないだけで実はもっと沢山のトンネルが存在しているハズだ!と言われてます。ここは民間人統制区域なので、ツアーでしか見学不可。
スライドで簡単に説明を受けた後、いざトンネル内部へGO!内部は写真撮影禁止。
シャトル・エレベーターもあったらしいのですが、ツアー参加者が比較的若者(?)だったせいか、全行程を徒歩で!(涙)
いや〜、結構あるんですよね、これが。。(涙)
高さ&幅が約2メートルしかない狭いトンネル内部を安全用ヘルメットを被り、斜め11度の角度でズンズンと降りて行きます。
初 めは韓国軍が掘った比較的広いトンネルを歩き、途中から北軍が掘ったと言われるトンネルにぶつかります。そこは一言で言えば「炭坑」みたいなカンジです ね。すごい閉塞感!湿度も高く、ジ〜ットリしてきます。
先に進むと内部はさらに狭くなり、163cmのうさうさでもちょっとかがみ越しで歩かなければなら ないので、背の高い人はもっと大変だと思います。当然Dちゃんは2回も頭部を天井にぶつけてました(笑)
行きもつらければ帰りはもっとツライ(涙)。
トンネルの最後は北朝鮮軍に爆破され、行き止まりになっています。
トンネルの壁面には掘り進む時に使用されたと思われるダイナマイトの痕跡が生々しく残っていました。
第3トンネルを後にして、次は民間人統制区域の最北端に位置する展望台「都羅(トラ)展望台」へ向かいます。
この展望台からは北朝鮮の誰も住んでいないプロパガンダ村や、高麗時代の首都「開城(ケソン)」の街が見渡せます。晴れていれば金日成の銅像まで見えるとか。
さらに一行は韓国最北端の駅「都羅山(トラサン)駅」へ。
南北統一の架け橋として2000年の南北首脳会談後に工事を開始、02年に完成した駅。
かなり立派です。
もしここが北と開通すれば、北朝鮮を通って、中国、シベリア、ヨーロッパまで陸続きになり、物資や人が行き交う大きなパイプラインになるというワケです。
駅では韓国軍兵士が警備してました。
ソウルからは1日3便、都羅山行きの電車が走っているそうですが、残念ながらまだ1度も北と開通しておらず、駅構内の「平壌行き」と書かれた表示板がちょっと空しく感じられます。。
ちなみにここも民間人統制区域なので、申請なしでは来れません。
ここで前半のDMZツアーは終了♪
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