「宮宴(クンヨン)」は嘉会洞(カフェドン)にある宮廷料理のお店。
重要無形文化財で現在は宮中飲食研究所の院長も務めている先生のお店なんですって。それだけでもなんだか凄そうです(笑)。この先生、「チャングム」の中に出てくる料理の監修もされているとのこと。
ということで本日は「チャングムの世界」体験です♪
今回はW47000(約5640円)のコースを頂きました。全部で8品。
どの品も今まで経験した宮廷料理とは少し違う印象。とても淡白なのに、味はしっ かりしているというか、とてもフクザツというか、2つの相反する味わい。
韓国の宮廷料理では「五味五色」の考えがあります。「塩・甘・辛・酸・苦」と「赤・緑・黄・白・黒」の要素が含まれた、味覚的にも視覚的にもとても美しい料理。
店員さんも一皿一皿、丁寧に食材や調理方法などを説明してくれます。かなり忠実に昔の宮廷料理を再現されているようです。
最後のチョンゴルなんて、それこそ韓国特有のいろんな野菜の出汁が溶け合っているスープなのですが、とてもシンプルなホッとする味でした。
すっかり唐辛子やニンニクで舌が韓国仕様になっているので、初めは物足りなく感じましたが、味わえば味わうほど、昔の本当の宮廷料理がいかに手の込んだ料理なのかがよく分かる内容でした。
アヒル氏は以前ソウルに遊びに来た会社の人たちと一緒に来たことがあったのですが、「なんか量もちびっとだし、味も今ひとつだったなぁ」と言うコメントだったので、正直あまり期待してなかったんです。
そんなアヒル氏も「前食べたときより断然美味しい!」と言っていました。
たぶんこれは大人数でワイワイおしゃべりしてお酒を飲みながら食べる料理ではないんだと思います。そうしてしまうと、あまりに味が繊細過ぎて、美味しかったんだかなんだか分からなくなるんでしょうね。。
日本の懐石料理ほどではないけど、盛り付けも美しく、どのお皿も量が少ないので、最初は「これでお腹一杯になるのか!?」と心配していたうさうさですが、最後にご飯とパンチャン(おかず)の数々が出てきた頃にはお腹がはち切れそうになっていました(笑)。
そういえば、〆の定番、テンジャンチゲがなかったなぁ。。昔の宮中の人たちはシンソルロ(神仙炉)みたいな豪華な鍋系スープばかりで、味噌汁なんて庶民的なモノは食べなかったのかな?
アヒル氏のお母さんに「昔の王様はこんなに美味しいものばかり食べていたんですね!」と言ったところ、「だからみんな短命よ!」と即答(苦笑)。
まーねー。確かに「チャングム」を観ていると王様、毎回食べてるシーンばっかですねー(笑)
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